
むし歯
歯ぎしりや顎関節症の方のマウスピース製作や,噛む力を減らすエラボツリヌス注射を行っております.
朝起きたときに口が開きにくい,あごの関節がなる,口の開け閉めがスムースで歯内,歯ぎしりがうるさいと言われた,噛む筋肉を押すと痛いなど,さまざまな症状があります.また歯ぎしり くいしばりが強いことで,詰め物が取れやすくなったり,歯がかける,歯が揺れる,歯がしみるなどの症状がでることがあります.
歯の接触
上と下の歯が触れている時間は,数分と言われていますが,くいしばりや歯ぎしりが強い方は,日中も上と下の歯が接触していることが多いです.寝ている時の歯ぎしり,くいしばりへの対応も非常に大切ですが,まずは日常生活のなかで,上と下の歯の接触を意識する ということが大切です.中には舌を噛みしめている場合もあります.
スリープスプリント
寝るときのマウスピース,ナイトガードなどいろいろな言い方があります.素材や厚みもさまざまありますが,当院では就寝時につけていただきたい ということから,比較的薄めのスプリントの装着をお勧めしております.軟らかい素材はお勧めしておりません.この装置は,ラグビーなどのスポーツをするときに使う装置ではありません.
オーラルアプライアンス
歯ぎしりもあり,睡眠時無呼吸症候もある方の場合,かみ合わせや顎の位置を考慮したマウスピースを製作しないと,下アゴの位置が変わってしまい,逆にいびきや日中の眠気を悪化させてしまうことがあります.その場合は,耳鼻科と連携し,東京医科歯科大学の睡眠歯科の外来や専門のドクターに装置製作依頼を行う事があります.
ボツリヌス注射
エラと呼ばれる部分の筋肉は,咬筋と呼ばれており,非常に噛む力が強い場合,エラがはっている(咬筋肥大)とも言われます.睡眠時の歯ぎしりは抑制しにくいのですが,咬筋ボツリヌス注射(エラボツリヌス注射)を行う事で,約1週間あたりから噛む力が弱くなり,おおよそ半年程度その効果が持続いたします.
ニューロノックス
冷凍にて保管しており,使用直前に取り出し,使用する患者さんの前で,生理食塩水にて希釈します.注射前にアゴの部分をアイシングしよく冷やしてから片顎20ー24単位を注射していきます.余った薬剤は2週間後に,フォローアップ時に必要に応じて追加注射することがあり,使わなかった薬剤は,処分いたします.
歯ぎしりや顎関節症,睡眠時無呼吸症候群のマウスピースは,保険診療で行えますが,素材によっては,保険外診療になることがあります.咬筋へのボツリヌス注射は,保険外診療となっております.