大学勤務、研究(前職)について
大学院4年を東京医科歯科大学の顎顔面補綴学分野で過ごし、その後はちょうど上司の産休育休というタイミングで、代替職員として、大学病院勤務が始まりました。今までは教わる立場から急に 教える立場となり、自分の研究もありつつ、大学院の研究指導なども始まりました。
顎顔面補綴を専門に研究している施設は世界的に少なく、海外からの留学生も多く、中国、タイ、バングラデシュ、マレーシア、インドネシア、インド、エジプト、リビアとさまざまな国の学生と交流することができました。海外での学会出張も多く、タイ、アメリカ、トルコなどで発表をしました。自分が受け持ったエジプトの学生や、二国間交流という研究費などで、エジプトには2回ほど出張しており、非常に多くの経験をさせていただきました。
研究を遂行する場合、お金ということは非常に大切になってきます。所謂 かけんひ という研究計画書を提出し、認められその研究費を元に、研究を遂行したり、大学院生と一緒に研究したりという日々とともに、大学病院でも顎義歯、顎顔面補綴の治療を行っておりました。
研究は、顎義歯を使っている方の口腔機能 とくに 咀嚼機能に関する研究を主とし、他の医局の先生の研究のお手伝いもいろいろとさせていただきました。大学を退職する2020年12月のころは、デジタル技術が歯科臨床にもいろいろと応用され始めたタイミングで、デジタル技術を応用した顎顔面補綴治療に関する研究がこの数年で著しく進んでおり、患者さんに負担をあたえず、良い治療ができる日が近づいているなぁ と感じます。