ドイツ式入れ歯(テレスコープ義歯)の修理

ドイツ式入れ歯、テレスコープ義歯は、茶筒の様な原理で入れ歯を固定する方法で、審美性、安定性など優れている方法です。大学病院に所属していたとき、お口の状態によっては、テレスコープ義歯を選択し治療しておりました。

何事にも欠点があり、ドイツ式入れ歯も金属床という入れ歯の一種ですが、金属床は修理対応が難しい というところが欠点です。ドイツ式入れ歯は比較的長く使用できるので義歯自体に愛着、身体となじんで来ますが、破折した場合は、預かり修理せざるをえないことが多いです。

また修理が出来る歯科医院、歯科技工所も限られており、修理したけど口の中に戻らない、安定が悪いなど、結局作り直す必要がでてくることもあります。

ドイツ式入れ歯も決して壊れない ということないのです。

下のあごに他院でドイツ式入れ歯を入れられた方で、非常に精密に製作され安定も非常によかったのですが、ドイツ式入れ歯の外側(外冠)部分が破折してしまいました。

当院ではドイツ式入れ歯の治療経験もあり、信頼する歯科技工所と連携することで修理することが可能です。

ただあずかり修理になるため一時的な入れ歯を製作した後に預かり修理しました。

一時的な入れ歯の製作について

一時的な入れ歯、治療用義歯などは保険診療ではないのですが、昨今のデジタル技術を利用して、本来であれば数回の来院、製作に1-2か月程度かかる義歯製作も、短縮して製作しました(来院回数2回、型取り→装着)。

ミルドデンチャー、CADCAMデンチャー、デジタルデンチャーなどとよばれており、日々あたらしい材料を利用することができるようになっています。

ドイツ式入れ歯の修理

修理と言っても、ほぼ新品の状態となっております。

人工の奥歯のかみ合わせ、歯のないところの粘膜部分は、預かり修理時に精密に記録しているので、新しい義歯の製作とほとんどかわりません。再度の破折を予防する目的で補強パーツを追加して完成としました。

(来院回数2回、預かり修理→お渡し)

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