コンティース(入れ歯)の取扱を開始しました
エステショットの作り替えを検討している方へ
残念ながら、根の破折、大きなむし歯、重度の歯周病などで歯を抜いたあとの治療(補綴治療)には、一般的には、インプラント、入れ歯、ブリッジなどが挙げられます。
エステショット+金属床
内側から撮影した写真です。ちょうど金属の部分は舌にあたる部分で、違和感を軽減したいということから、エステショットだけでなく、コバルトクロムという金属を用いて薄くし、入れ歯だけど できるだけ違和感がないような設計を行っていました。
金属を使わないエステショットの場合はもっと厚みが出てしまうので、違和感がでてくる方もいらっしゃいます。
コンティース
先日開催された、入れ歯治療について非常に有名な先生の講演のなかで、コンティースという入れ歯について説明があり、当院でも取扱を開始いたしました。
写真は口の内側からみた上の歯で、エステショットの場合と比べ、口のなかを多く部分が非常に少なく、もともとあった歯の形を模倣した入れ歯のデザインとなっており、違和感の軽減が期待できます。また金属はチタンを使っているので金属アレルギーが心配な方にもお勧めしやすい素材です。
歯医者から「抜歯です」という説明を受けた後、入れ歯にするのか?インプラントにするのか?ブリッジにするのか? 非常に悩むことがあります。患者という視点で考えても、どの治療方法がわたしにとって ベストなの?と悩んでしまいますし、歯科医師という立場で考えても、その方の隣の歯などがどのように長持ちしてくれるのか?どれがあっているのか?と非常に考えて治療提案を行っております。
患者さんの希望がどこにあるのか?という中心的な質問を考え治療方針を提案しています。具体的には以下の通りです。
外科処置がこわい、インプラント治療後の不具合トラブルがこわい という方は、入れ歯のほうがいいかもしれません。
隣の歯がすでに被せてあったり、むし歯がある場合は、ブリッジのほうがいいかもしれません。
とにかくはずれて欲しくない、取り外したりすることがめんどくさい という方は、インプラントがいいかもしれません。
当院のコンティースの位置づけとして、初めての入れ歯で使っていただきたい というところもありますが、すでにエステショットというノンメタルクラスプ入れ歯を使用されている方に、コンティースを是非使っていたいたきたいと思っております。
2024年11月時点では、コンティース価格は22万円(税込)、前歯の抜歯を伴う場合(抜歯即時義歯)は26.4万円です。
*前歯の抜歯を伴う場合(抜歯即時義歯)とは、一般的には悪くなった歯を抜いてから入れ歯のための型取りを行いますが、その場合、歯を抜いた後、歯がない状態(入れ歯がない状態)になってしまいます。審美的に問題がでてしまうので、当院では、抜いた後すぐの入れ歯を作るとともに、抜いたところが治ってから、改めてコンティースを作ります。詳しくは当院でご説明いたします。